第31号

2011年 寒稽古

2011年 年頭のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
会員の皆さんにはそれぞれ新しい気持ちで新年を迎えられたことと思います。 光武会恒例の寒稽古も昨年に続き行事の関係から3日に無事終えることが出来ました。 子供達は靴もはかずに頑張って走り、また雪の上での千本突き、中には頭から水をかぶる荒行にも挑戦したり、 普段では考えられないことを皆さんやりとげました。この寒稽古は以前にも申しましたがその原点は私の若か りし頃の東京、京都時代にあります。振り返ればこの水をかぶるという寒稽古も40年ほどになります。
 やっている人間は真剣でありますが関係のない人から見ればなんという馬鹿なことをやっているのかと思う人が多いでしょう。 そんなことをやってなんになるのか。全くその通りだと思います。ただ、私の若い頃に比べると特に功利主義的 な考え方が蔓延しているような感じがいたします。
「ただ」「ひたすらに」ということが愚直な事柄としてしか捉えられないところに逆に現代の諸問題の根源があるのではないでしょうか? 功利主義は効率性合理性に繋がり本来人間が持っている大事なものを失おうとしている感がします。 本来人間が持っている大事な事柄に気づかせていただく。それは何か?
   空手道もカラテと表記されるように考え方が変われば表現も変化してくる。 ただすべてに通じていえることは「変わらないこと」「変えねばならないこと」「変えてはならないこと」があるということでありましょう。
 空手道とは何か? 私の東京時代の先生は儀間真謹という方でした。今年は 儀間先生が亡くなられて22年、23回忌の年であります。儀間先生の師は沖縄の糸洲安恒、 屋部憲通という方ですが詳細については武道評論家の藤原稜三 先生との対談集「近代空手道の歴史を語る」を読んで頂ければ空手道の本質に触れることが出来るのではないかと思います。
 ともあれ新年を迎えることが出来たことは大変ありがたいことであり、 私共は日頃忘れがちになっている初心を新年が呼び起こしてくれることと思います。
          

平成23年1月 光武会 会長 小林 光紀

 今年も光武会年頭行事である「寒稽古」が平成23年1月3日に行われました。
カレンダーの関係と片貝町の行事との関係から、今年の寒稽古は正月の三が日での開催となりました。
 昨年とは打って変わって大雪の正月となりましたが、そんなことはものともせず、みな元気一杯で 寒稽古をやり抜きました。

〜 まずは道場内でウォーミングアップ 〜

〜 片貝町を走る! 〜

〜 気合いの千本突き 〜

〜 寒稽古のあとは・・・ 〜

寒稽古の後は、恒例のご父兄による熱い豚汁で冷え切った体を温めました。



<< あとがき >>

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
前述したとおり、今年は色々な事情で正月中に寒稽古を実施しました。お屠蘇気分も 抜けない中、どれだけ会員が参加するか心配しましたが、そんなことは吹き飛んでしまう くらい大勢の参加がありました。
中には「年の初めに冷水を浴びないとその年が始まらない」と思っておられる方もいる かもしれません。
今年の冬は大雪で、寒稽古の日は雪こそ降っておりませんでしたが、道場の前の積雪は かなりのものになっていました。そんな状態を朝早くからご父兄の方々の協力により、 寒稽古が出来る状態にしていただいたのでした。
また、いつものように熱くおいしい豚汁を用意していただき、心から感謝いたします。 今年も会員一同、がんばって参りますのでサポートをよろしくお願いいたします。